
突然ですが、皆さん、今週の「ガイアの夜明け」見ました?
あの、役所広司さんが案内人で蟹江敬三さんがナレーターを務める
今話題の番組で、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな
日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生= 「夜明け」
を目指す現在の日本を描くという意味合いの番組です。
今週は、2週連続企画の「ニッポンの農業を問う」
というテーマで放送されました。
いや〜本当に核心をついた良い内容でしたね〜。
的確に、今の現状が捉えられていました。
番組では、今日の、日本の農業の現状と抱えている問題点等を取り上げられ、
非常に厳しい状況にある農業経営のしられざる実態を紹介されました。
そうなんです。
今、日本の農業は、かって経験した事のない様な
非常に厳しい状況に陥っておりまして、
「このままでは、農業では、生活できない。」
「日本の国から農業をする人は、いなくなってしまう。」
という切迫した状況にあります。
経済で言えば、1929年の世界大恐慌の時の状況です。
肥料やいろいろな農業資材等の高騰、
重油や軽油等の燃料費の高騰、そして、農産物価格の下落と
それに加えての世界的な大不況。
本当に想像を絶する厳しさです。
複雑な流通の中で、生産者は、いろいろなコスト高や
売り上げ低迷の影響を全部、背負わされています。
今の世の中(経済)では、売る人(商売人)ばかりが強くて、
すべての権限を持ち、作る人(生産者)は、すごく弱い立場にあり、
何を言われても、何も言えず、商人の言うがまま(決めるがまま)なのです。
いい意味で経済が回っていた、売る人・作る人の「分業化」が
崩れ去ってきているのです。
これから先、農業を続けていくためには、
よほど覚悟をきめて、時間を惜しまず、すべての事に
取り組んでいかなければ、やっていけないと思います。
作る事に於いては、商品の差別化、商品の付加価値を高め、
しかも安心安全な商品作りを第一に考える事が必要ですし、
そして、どんなに良い物を作っても売らなければ話にならない
というように、販売面にも力を入れて取り組んでいかなければ
生き残れないと思います。
ただ厳しい厳しいと言うのではなく、いろいろな人々の意見や動向、
消費者の皆さんが今どの様に考え、今何を必要としているのかという
「お客様の生の声」にもっと耳を傾け、消費ニーズや動向を把握して研究・勉強し、
自分たちの作物づくりに生かしていかなければいけないと思います。
死に物狂いで一生懸命取り組んでいかなければ、
「日本の農業の未来はない」と思います。
前向きに、ただひたすらに頑張るのみです。
今後とも皆様、ご指導よろしくお願いします。